映画「ポリス・ストーリー REBORN」公式サイト » PRODUCTION NOTE

 
ジャッキーをも魅了した見事な脚本 

ジャッキー・チェンを主演に迎える超大作だけに、「並々ならぬ苦労があった」と語る、本作が監督2作目となるレオ・チャン。最高の物語に仕上げる為、当初の脚本からジャッキー側との交渉を経てクランクインまで3年7か月を要した。何故なら当初、本作はお馴染みの“ジャッキー式アクション・コメディ“になる予定だったからだ。しかも、レオ監督もジャッキーも当初の脚本にそれほど満足していたわけではなかった。その為、レオ監督が新たな要素をふんだんに盛り込んで生まれ変わった物語は、最終的にジャッキーを魅了することとなった。
実弾飛び交う究極の銃撃戦 

香港からカースタントと爆発シーンの専門家として知られるブルース・ロウを迎え、ハリウッド大作に迫る視覚効果を目指した本作。撮影に使われたのは全て本物の銃と弾丸と火薬であり、アメリカから約40~50丁の銃、数万発もの弾丸、そしてTNT(トリニトロトルエン)火薬100㎏を持ち込んでいる。その結果、爆発シーンは中華圏映画のなかでも大規模なものとなり、最短で役者と1~2m程度の至近距離で爆発している。その為、俳優達は実際に銃弾のなかをくぐり抜けており、本作で脚本も務めるエリカ・シアホウはある爆発シーンの撮影中に頭部を負傷したものの、そのまま片手に銃を持ち、もう片方の手で傷口を押さえてシーンを撮り切った。ちなみに、オープニング13分の雨のなかのアクション・シーンは1700カットにも及んでいる。
世界遺産で世界遺産級のアクション 

これまで世界各地のランドマークで様々なアクションをしてきたジャッキーだが、本作では世界初となるシドニーのオペラハウスを舞台に選んだ。地上から屋上まで少なくとも30分は掛かる上に寒暖差もあることから、トイレ休憩で撮影が遅れないように余り水分を取らずに臨んだ。また、制作発表会では、「アクション・シーンでいいところを見せようとは思わない。残りの人生を車椅子で過ごしたくはないからね」と語っていたジャッキーだが、撮影に入ると、「他にはないアクションを撮らないともったいない!」と屋上からの飛び降りだけではなく滑り落ちも披露。その結果、20年前に『WHO AM I?』で見せたロッテルダムの超高層ビルでのシーンを思い起こさせる名アクション・シーンが誕生した。
憧れのジャッキーとの共演に
大興奮のキャスト達 

幼い頃からのヒーローだったこともあり、「現場で初めてジャッキーを見た時は緊張してしまい、ずっと木の陰に隠れて出て来られなかった」と語る、台湾の人気スター、ショウ・ルオ。彼がヘルメットを被って壁にぶつかり地面に転がるアクション・シーンの撮影では、ジャッキーが彼のケガを心配してスタントマンを使うように提案したが、彼は自分で演じ切ることにこだわり、ヘルメットも割れてしまう程の迫真の演技を見せた。

また、家族全員がジャッキーのファンということで、「ジャッキーの相手役を務められて感激した」と語る、撮影当時16歳だった美少女、オーヤン・ナナ。初めてのアクション映画ということもあり、彼女はジャッキー率いるアクション・チーム(成家班)のもと、アクション演技やワイヤーアクションなどのトレーニングを受けた。ジャッキーと同じように懸命に仕事をしたいと思った彼女は、制作発表会で、「足が折れても構わない」と語っていたが、ジャッキーは慌てて手を振りながら、「絶対ダメ!そんなことしたら君のママに殺される」と笑いを誘った。ちなみに、彼女の母親はジャッキーとは旧知の仲である女優、フ・ジュアン。また、彼女の伯母は日本でも活躍する歌手、欧陽菲菲である。